暴力と破滅の運び手

私の彼氏の暴力と破滅の運び手のレビュー・感想・評価

私の彼氏(1947年製作の映画)
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流しの歌手をやっているアイダ・ルピノがカルフォルニアに帰ると、妹①は傷病兵の夫がメンタルを病んでいる上にが闇キャバレーを経営してるヤクザなスケベに悩まされ、妹②は向かいの夫婦の『欲望という名の電車』のマーロン・ブランドのパチモンみたいな人夫に道ならぬ恋をし、弟はスケベの元でちんぴらのようなことをさせられている。ルピノがスケベの店で働くことで妹①の標的を自分にそらさせたり向かいの夫婦関係に口を出したりしていると、弟がバーで喧嘩して逮捕され、保釈金を払おうとしたところで弟がうまいこと濡れ衣を着せたデカいピアニストと恋に落ち、ルピノとピアニストは色々あって恋に破れたり両片想いに燃え上がるようになり、そうこうしているうちにお向かいの奥さんがスケベとひと悶着起こし、スケベは弟に奥さんを始末するよう命じる。奥さんが弟の運転する車から逃げ出して死ぬとスケベは弟に罪を着せようとし、ルピノが弟の身の自由の代わりにスケベと寝ようとしたところにマーロン・ブランドのパチモンが銃を構えてやってくる。
スケベを後ろに置いて階段を降りていくアイダ・ルピノにガンガン白い光が当たる(ウェルマン「民衆の敵」のジーン・ハーロウくらい光ってた)。ガーシュインのエモい曲がじゃんじゃん流れるのがいい。