しゅん

路上のライオンのしゅんのレビュー・感想・評価

路上のライオン(1953年製作の映画)
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まんまトランプやんけ!と叫びたくなるようなポピュラリスト政治屋が主人公なのだが、ヒューイ・ロングという1930年代に人気を獲得した実在の人物がモデルということ。

ギャグニーの斜め上に振り向きながら大声を発する動きが焼きつく。ギャグニーのすばしっこさと、彼を唖然とした表情で眺め続ける妻役バーバラ・ヘイルの対比を見ていたら、88分はあっという間に過ぎていく。裏切りのキスも暗躍の銃発も熱狂の法廷も出演する全部載せの演出に、政治の矛盾を端的に表した物語が滑り込む。

泥道の雨の日に始まり、雨の日に終わる。前に倒れる子供と、後ろに倒れるギャグニー。
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