インタビューウィズヴァンパイアやクライングゲームなどで知られるニールジョーダンのファンタジー映画。夢見る少女と狼の話。
赤ずきんの皮を被ったキャットピープル作品でした。もちろん今作の表面上のモチーフは赤ずきんですが、おそらく監督強く意識したのはキャットピープル(1942)で、抑圧された少女の性的欲求と夢が描かれていたんだと思います。インタビューウィズヴァンパイア同様に今作はロリコン映画だし、そういう意味ではキモいのが否定出来ないんだけど、80年代のコテコテなファンタジー世界観や、特殊メイクは見ていて普通に面白かったです。ただ赤ずきんっていうベースがあるせいか、今作のストーリーそのものにはあまりカタルシスがなく、若干退屈しました。比較するのは可哀想だけど、改めてキャットピープルの偉大さを痛感させられた気がします。