Aix

狼の血族のAixのレビュー・感想・評価

狼の血族(1984年製作の映画)
3.6
インタビューウィズヴァンパイアやクライングゲームなどで知られるニールジョーダンのファンタジー映画。夢見る少女と狼の話。

赤ずきんの皮を被ったキャットピープル作品でした。もちろん今作の表面上のモチーフは赤ずきんですが、おそらく監督強く意識したのはキャットピープル(1942)で、抑圧された少女の性的欲求と夢が描かれていたんだと思います。インタビューウィズヴァンパイア同様に今作はロリコン映画だし、そういう意味ではキモいのが否定出来ないんだけど、80年代のコテコテなファンタジー世界観や、特殊メイクは見ていて普通に面白かったです。ただ赤ずきんっていうベースがあるせいか、今作のストーリーそのものにはあまりカタルシスがなく、若干退屈しました。比較するのは可哀想だけど、改めてキャットピープルの偉大さを痛感させられた気がします。
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