masayaan

スウィート・スウィートバックのmasayaanのレビュー・感想・評価

1.5
タランティーノの『ジャッキー・ブラウン』があまりにも面白かったので、70年代のブラックスプロイテーション映画を見てみるプロジェクト、その3(ひとまず、第一陣はここまでです)。

ヘーイ、メーン。これは最高にひどいぜ。開始早々、画面の半分以上を覆うモザイク処理。こ、これは・・・・と思ったころには時すでに遅し、とんでもないカルト・ムービーを見てしまった。あの「決闘」は何だったのか・・・。控えめに言っても、『時計じかけのオレンジ』あたりよりは全然狂ってるかと思います。もう、とにかく、映像と音楽の編集が酷い。ある意味では最高にサイケデリック。音楽もグシャグシャにミックスされて、シラフで見るには辛いものがあります(笑)

でも、なんていうか、エンタメを捨ててけっこうガチなことをやっている気も。白人警官による黒人虐めに反発した、世紀のでかちん男が主人公。超ご法度の「黒人による警官殺し」を繰り返し、いざ逃亡へ。フ**ク・ザ・ポリスなインディーズ・ムービーということで、そのタフな心意気は評価したいのだけど、これはもう単純に、映画作品としてプロフェッショナリズムの未達成と言わざるを得ないかなー、なんて。「そこは批判しちゃダメでしょ」なところかもしれんが・・・。「政治的に評価」だけはしたくないかなー。

ポップ・カルチャー・サイト『COMPLEX』が選ぶ、「史上最も素晴らしいブラックスプロイテーション映画ベスト50」、第5位の作品。音楽は、まだ売れてなかった頃のアース・ウィンド・アンド・ファイアー。見るならそれなりに覚悟して見よ。

http://www.complex.com/pop-culture/2013/07/best-blaxploitation-movies/sweet-sweetbacks-baadasssss-song
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