なまくらウォッチメン

ステレオ/均衡の遺失のなまくらウォッチメンのレビュー・感想・評価

ステレオ/均衡の遺失(1969年製作の映画)
3.7
実験によりテレパシーを獲得した人間たちを描く話
言語を介さず思考を共有するテレパスたちはオムニセクシャルを自覚していくが、それでも共同体、延いては社会の中での対立からは逃れられない
クローネンバーグはSFと普遍的なドラマの融合をこの頃から既に確立していた

サイレント映画の形式に専門用語をひたすら羅列するボイスオーバー、という形で全く娯楽性は無かったが、クローネンバーグのエッセンスを再確認するという意味では面白かった