マルケス

蜘蛛女のキスのマルケスのレビュー・感想・評価

蜘蛛女のキス(1985年製作の映画)
3.5
『バクラウ』きっかけのラテンアメリカ映画も最後。当時、映画誌の絶賛に釣られて観たけど撃沈したやつ。なので再鑑賞してみた。

シチュエーションが戯曲的。苦手な会話中心だけど、不思議と気にならなかった。
監獄で同室になった政治犯バレンティンを愛したモリーナの悲しい恋物語。モリーナは自身を女性と認識しているから、今ならゲイではなくトランスジェンダー。

別れ際にバレンティンはモリーナに言葉をかける。「君を食い物にする権利なんか誰にもない」彼の言葉がモリーナに決心させたんだね。バレンティンを想うモリーナがいじらしく、結末が悲しかった。
ウィリアム・ハートがオスカー受賞。納得の演技。伸ばした腕のラインのなんと嫋やかなことよ。
マルケス

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