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女囚さそり 第41雑居房のyusukepacinoのレビュー・感想・評価

女囚さそり 第41雑居房(1972年製作の映画)
3.5
人間のおぞましさ。前作に劣らぬ出来だった。次何が飛び出すのかという映像的な楽しみがあって飽きずに観られる。ただ、内容は万人に勧められるものではないのは確かだ。前作に比べるとピンキーさは薄まっているように思う。それに比例するように梶芽衣子の台詞も二言だけとなっていて目の演技がより強調されていた。同時に目というのが本作では重要な意味を持っているように感じた。白石加代子然り渡辺文雄然り。室田日出男と小松方正のやられっぷりが目を引く。囮にされている小林稔侍が群衆の中にいたのには笑ったな。また、今回は流血多しな内容だった。脱走してシャバでのシーンが大半を占めるため封鎖的な感じではなかった。本作は主役の梶芽衣子よりも脇を固める俳優達の方が印象的だったかな。ラストがまた凝ってて好きだった。
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