ダイナ

死霊のはらわたIII/キャプテン・スーパーマーケットのダイナのレビュー・感想・評価

4.1
「死霊のはらわたⅡ」の続編。前作を見てなくても問題はないです。というのも最初にちょこっとあらすじ説明してくれるのと、前作からジャンルがガラッと変わり(ⅠからⅡも大幅に変わっていましたが)、ホラーの要素はほぼ消え失せた代わりにファンタジーアクションロマンスが盛り込まれた合戦スペクタクルに。あらすじを要約すると異世界に転生したスーパー店員がおつかいさせられつつ現地人と協力して死の軍勢と戦争するというお話。なんでこうなった?

異世界転生後穴に落とされよくわかんねー怪物と棘の壁が迫る中肉弾戦しつつチェンソーをスポっとハメてぶった斬る導入からもう、ホラー感は無いものの前作のテンポ感、エネルギッシュかつコミカルな作風は見事に継承されているなと感じます(うねるカメラワークも懐かしく嬉しい)。主人公アッシュ演じるブルース・キャンベルの喜怒(哀はほとんど無かった)楽MAXに振り切れる顔面の力強さと芯から絞り出すような叫び声がたまらねえ!口の中から侵入してきた敵を攻撃するために熱湯を直飲みするという悪魔みたいな発想はじめ熱くコミカルに狂ってる戦闘描写、義手初め武器製作のワクワク感も嬉しい要素。どことなくトムジェリ・ホームアローン感あります。

田中秀幸さんの吹き替えだとアッシュに知性がある常識的な雰囲気が纏う印象。個人的にはヤベエ奴感が増す字幕(原語)がオススメです。ただ吹き替えの方だと敵側の情けないやられ声が可愛くて良かったりもします。あと本作はエンディング2パターンありまして。DVDだともう片方(劇場公開版エンディング)が見られるんですが自分はこっちの方が好きだな〜!と。後の展開を考慮したのかと邪推してしまう本編版も悪くは無いですが。

クヨクヨしない主人公。共感性あるキャラが重要視される世の中、頭のネジが外れたような猪突猛進なタフガイにGROOVYさを見た!
ダイナ

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