空間がシンプルで、ゴチャゴチャした近代都市じゃないから構図の凄さが際立つように思われる。シンプルでもこんなにキマる!『イワン雷帝』にも受け継がれる極端な遠近のつけ方(階段の下と上、のように高低差の場合もある)とか
「マゲイ(竜舌蘭)」編、酒をがぶ飲みする農園主たちと酒樽に群がるハエ、ブタのモンタージュ。彼らに立ち向かった農夫は捕らえられ、首まで埋められ、馬に蹴り殺される。エイゼンシュテイン、やはり暴力の描き方が尋常ではない。とりわけ、革命的情熱の勝利ではなく敗北の瞬間においてこそ鮮烈である
エピローグで突然「滅ぶべき階級!」とか言い出すのはご愛嬌