ゴン吉

昭和残侠伝 吼えろ唐獅子のゴン吉のレビュー・感想・評価

昭和残侠伝 吼えろ唐獅子(1971年製作の映画)
4.0
昭和時代を舞台に繰り広げられる男たちの義理を描いた任侠作品「昭和残侠伝」シリーズの第八作目。 
高倉健が主演、池部良、松方弘樹、光川環世らが共演、松原智恵子がヒロインを務める。

花田秀次郎(高倉健)は、前橋の黒田一家に草鞋を脱いだ義理で、黒田一家の風間文三(松方弘樹)と二人で対立する一家に討ち入る。
二人の討ち入りは風間を亡き者にして、黒田の親分が風間と恋仲の芸者おみの(光川環世)を手に入れるための陰謀であった。
その後、黒田の親分はおみのを身請けし、風間を旅に出させるが、おみのも風間のあとを追って旅立つ。
風間を訪ねてきたおみのに対して、風間は金沢の自分の兄(池部良)を尋ねるように言うが…… 

お互いに好いた好かれたの仲であっても、いまは親分の妻となった元恋人と不義を行うのは道理に反する。
たとえ不条理であっても草鞋を脱いだからには、一宿一飯の義理で世話になった親分のために命をかけなければならない。
人情と義理の間に揺れる花田と風間。
果たして花田と風間の運命は如何に?
「掟も何もねえ所で幸せになっておくんなせい」
そしてクライマックスはシリーズ恒例の高倉健と池部良の二人による討ち入りで決めてくれる。
「私たちには赤い着物か」
「白い着物だ」
「死んでもらうぞ!」 

2022.1 BS12で鑑賞
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