rumblefish

昭和残侠伝 吼えろ唐獅子のrumblefishのレビュー・感想・評価

昭和残侠伝 吼えろ唐獅子(1971年製作の映画)
3.7
前橋の黒田一家にわらじを脱ぐ花田秀次郎。風間文三の殴り込みに同行し勝利するが、文三は組にとって大事な人間だと、ムショには行かず3年ほど旅をするように言い付けられてしまう。だが、親分の本心は文三の恋人おみのを横取りすることだった。肝心のおみのが文三を追って出奔してしまい、怒った黒田は渡世の仁義をたてに秀次郎も追手に加わるよう無理強いする。

文三は金沢に住む兄風間重吉におみのを託し、自身は三州一家にわらじを脱ぐ。対する秀次郎ら黒田の追手は三州一家と敵対する稲葉一家にわらじを脱ぐ。黒田も金沢に現れ稲葉一家と盃を交わし、三州と対決することになる。

今作では秀次郎が、おみのと逃げる形になった文三に、やくざとしての筋道だけは通すようにと諭す訳だが、結果としておみのは病死し、文三は殺される。ここが不憫な訳で、納得できなければ健さんが悪者に見えてしまう。

鶴田浩二演じる三州の親分と秀次郎の決闘は胸熱。
“花田さん、一宿一飯の義理であっしを切りに来なすったおめえさんが、因果な渡世だなぁ”

最後の殴り込みは秀次郎と重吉に三州の親分も加勢して大団円。

松原智恵子、目がくりっとして美人。

黒田の親分の横恋慕ってところが、好みが分かれる作品かな。