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昭和残侠伝 吼えろ唐獅子のbluetokyoのレビュー・感想・評価

昭和残侠伝 吼えろ唐獅子(1971年製作の映画)
3.0
任侠もの、最後から二番目である。最後は破れ傘だったのか。

キャストは豪華だ。高倉健さん、池部良さん、鶴田浩二さん、松方弘樹さん。異彩を放つゲスト出演には、玉川良一さん、いい味を出している。
ただ、やはり、惰性感は否めない。義務感のみで製作しているような気もする。原点回帰だが、得てしてそうなると緊張感は切れてしまうものだ。

簡単にあらすじ。
いきなり、殴り込みシーンから。任侠映画も終盤になるとこのパターンが多いのかな。
風間文三という若手と客分の花田秀次郎。首尾よく、相手の親分を切り殺した。
黒田組に帰ると、よくやったと褒められ、じゃあ、ほとぼりが冷めるまで旅に出て来いや、となる。
だが、実は、黒田組の組長、黒田米吉、妻のおみのが、文三に惚れているのが気に食わないので、殺させるために、文三を殴り込みに行かせたのだった。
文三が旅に出ると、おみのも後を追ってしまった。黒田組の追っ手 + 花田秀次郎が追跡する。

文三とおみのは途中で合流することが出来た。そこへ、黒田組の追っ手が迫っていることに気付き、おみのだけ、兄、風間重吉のいる金沢へ向かわせた。
ところが、おみのは、途中で病に倒れ、なんとか、金沢へ辿り着いたものの、三州組に匿われることになる。

金沢では、三州組と稲葉組が争っていた。

後を追って、金沢までやって来た黒田組は、なぜか、稲葉組と手を組む。さらに、悪徳刑事を使って、三州組の組長、三州政治を捕まえさせた。
文三とおみのは、これ以上迷惑はかけられないと、三州組を出て、二人、逃げようと思ったが、途中で、黒田組に捕まる。

花田秀次郎が、助けるが、交換条件で、三州政治を切ることになる。

三州政治と花田秀次郎が、切り合っているとき、おみのは病で亡くなる。おみののところへ行きな、と言いつつ、黒田組は文三を殺す。
三州政治と花田秀次郎が、切り合っているとき、稲葉組、黒田組が襲ってきたので、切り合いは止める。
三州政治は怪我をしたので、三州組へ帰る。

風間重吉と花田秀次郎は、文三とおみのが亡くなったことを知った。

風間重吉と花田秀次郎は、稲葉組、黒田組に殴り込みを掛ける。あとで、三州政治も加わる。

花田秀次郎の立ち位置が、微妙な感じになってしまう。まあ、仕方がないかな。風間重吉が、文三とおみのの遺体を見つけるわけだが、そこに、ひょっこりと花田秀次郎が現れたりするのだ。こんがらがるので、もう、ストーリーを考えるのが面倒になったんだろうなあ。
とりあえず、花田秀次郎は、焼魚をきれいに食べるのだ。それが渡世人なのである。
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