三畳

ワーテルローの三畳のレビュー・感想・評価

ワーテルロー(1969年製作の映画)
4.0
「史上最大の作戦」レビューにて、とある事情でバグパイプが使われる戦争映画をみなさんに教えていただいたうちのひとつです。
夫が10代の頃から心に残っているという傑作はどれほどの映画なのか?それはこの作品なのか?

ワーテルローの戦いはフランス軍VSイギリス軍、その場所はベルギー。
ナポレオンとウェリントンに焦点を当て、前線の兵隊さんについて語られることは殆どないので、悲壮感なくバチバチやりあうのが爽快だった。
それまでの戦いで負けてもちっとも貧乏臭さがなくて、島流しセレモニー?の堂々たる雰囲気はナポレオンだからかもしれないけど。兵隊さんも豪華な制服着こんでムキムキの馬に乗って、私が思う戦争=目をそらしたくなるような惨状とは少し違った。
一進一退の攻防が繰り広げられ、最終的に追い詰められたフランスは、降伏を勧められても応じなかった。死体が並ぶ焼け野原を歩くウェリントンの言葉、「これが最後の戦争になるように」はズシンとくるものがありました。
最後にここまで人が死んでいないということに本当に驚いたくらい、撮影ということを忘れる迫力だった。


バグパイプ隊は中盤で何度か登場!こんな感じで参戦するのか!予算ありあまってるの?ラッパは作戦を伝える意味もあるみたい。
ここぞという局面では士気が勝ち負けを左右していたので、鼓笛隊には大きな意味があるんだね。日本の幼稚園・小学校の運動会って、軍隊や戦争の真似させられてたんだなと改めて思いました。

しかし、残念ながら夫の探している映画ではありませんでした!泣
普通に初見で楽しんでいました。。。


現在ワーテルローでは、何年かごとに?この戦いを再現するイベントが催されてるんだって!このスケールを生で?!めちゃくちゃ見たい!
というか欧米の人達における過去の戦争って、どういうものなんだろう?誇りに近いのかな。

その様子がこちら
https://www.youtube.com/watch?v=boImKf5625o

なんだか避難訓練みたいに緊張感なく、ポコポコ大砲が打たれてるけど危なくないのだろうか?っていうか、これだけ広範囲のステージをどこから観るんだろ?
っていうか、そう考えるとこの映画おさめたカメラすごいな!
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