ボンヌ

フロム・ダスク・ティル・ドーンのボンヌのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます


上映時間の頭から足先まで、私は飲み物を飲めませんでした。

飲んだり、食べたりする空きを与えられませんでした。

予備知識ゼロでこの映画に出会えたことに感謝しかありません。

本作を総合して判断すると、
「緊張と緩和」が延々と続く作品だったとおもいます。

序盤はゲットー兄弟が悪行の限りを尽くして銃を振り回し、人を殺しまくります。

私はビビりなので、銃が登場する度にビビりまくっていました!

んでもって、タランティーノが演技が抜群なんですよ!

野獣の眼光!変態の目線!!

アイツに銃をもたせるな!!

と心で何度も叫びましたね。

監督が本業のハズなのに演技がぅますぎぃ!

そこのフリが効きまくってたから、後半のホラー展開の急転直下振りに心底驚かされました。

これって、誰かが見てる妄想の映像なんじゃないかと何度も思いました。

しかし、館内の人間が次々に殺される様やプレデターみたいな奴が蠢く時点で、映画の方向性がガラッと変わったのだと……

そして、間もなくゲットーの弟が死にます。

ここで、私は心底ホッとしました。

少なくともイカれた弟に、女のコがレイプされながら殺される危険は無くなりましたから笑

そこからの展開は上善如水の様に、
ただ写っている情報を受け入れ続けるマシーンと化しました。

人質に感情移入した過度な緊張状態から、その場にいる人間全体を応援するようなそんな気持ちに変わった為に精神的に楽になりました。

はっちゃけて、イカれたストーリーですがこれこそが娯楽映画です!

友達みんなで観て欲しいですね!
ボンヌ

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