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テルレスの青春のpopusaのレビュー・感想・評価

テルレスの青春(1966年製作の映画)
5.0
寄宿学校に入った哲学青年テルレスが、いじめを考える話。テルレス自身はいじめっ子側にもいじめられっ子側にもつかないが、なぜかいじめられることはない。
ある貧乏学生が金を盗んだのをきっかけにいじめられるようになり、テルレスは彼にどうして盗んだのかをきいた(「君の魂が震えなかったかい?」)が、彼になんの哲学(「罪と罰」的な理由とか?)もなかったのでテルレスは失望する。そっちかよ。笑笑

いじめが陰湿で独特。完全に奴隷化するというのが怖い。いじめの内容が、裸でローマ史を読ませたり、催眠術で魂の奥底を引き出したりというのはうける。BLすれすれ。吊るされるシーンはいじめられっ子視点になっていて残酷だった。

最後のテルレス独壇場は必見。滑稽でさえあった。そのあとの教師の「あの子は興奮状態にありますね」(笑)お母さんがテルレスを尊重するのも微笑ましい。原作よも!

テルレスがめっちゃイケメン。今までの男性主人公で一番好きかもしれない

シュレンドルフはなんか合うな。勘が当たった。
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