豚肉丸

パート2の豚肉丸のレビュー・感想・評価

パート2(1975年製作の映画)
3.8
家族の生活、性行為は工場生産と同じ役割、プロセスを辿っている...という前提の元である家族の生活を眺めるお話

画面構成が面白い。『We Can't Go Home Again』のように常に映像内に複数の映像を提示させながら映像が進む構図は観ていて普通に面白い(今で言えばVortex的?)
冒頭、ゴダールがテレビの中で「貨幣を手に入れる流れ=工場生産=映画製作=家族の生活=性行為」について長々と語り、それが前提となってある家族の映像を見せられる。

生活と性行為が様々なメタファーとして作用しているらしいが、それがはたしてどのような意図を持つのかはわからず...さらに映画製作、編集のメタ的な意図も挟まる為、結局本作の意図がわからないまま終わってしまったものの、しかし2画面構成で別アングルを表示させたり映像の背景に別の映像をコラージュさせたりなどの試みも見られ、映像的な面白さは宿っていたので良かった。
豚肉丸

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