こぅ

ボイスレターのこぅのレビュー・感想・評価

ボイスレター(1998年製作の映画)
3.8
リメイクTV版【キャリー】のデヴィッド・カーソン監督に
よる、【サスペンス・スリラー】。

刑務所に服役中の無実を主張するレイス(パトリック・
スウェイジ)は、獄中から4人の女性とボイスレターで交際
していたが、自分以外の女性と交際していた事を知った
[4人の中の誰か]が脅迫してくる…。

冒頭、事件(妻殺し)や前置きをカットし、ムショでの主人公
と状況の潔い 本題への導入 が簡潔に描かれる。

4股ボイスレター女性とのやり取りと面会、何故そんなに
モテモテなのか⁈の一応の理由付けや、ある看守からの
【妬み】による悪戯展開と、女弁護士とのやり取りから裁判、
出所までがテンポ良く簡潔。

看守の悪戯によって浮気がバレ、裏切られた1人から「絶対
許さない!殺す!」という【脅迫ボイスレター】を送り付けて
きたその相手を突き止めようと個別に会いに行くのだが、、

あからさまかな犯人提示から【◯◯な情事】や【◯◯の
恋人】系の嫌がらせに恐怖する単純なサイコ・サスペンスと
思いきや、、
中々のミスリードで転がして行く。
女性の1人は、元◯◯というキャラ造形で展開上の説得力を
持たせていたのも良い。

追われる身となった逃亡劇の程良いスリルも有り、終盤
には、ツイストも装備。
クライマックスでの サ◯コ女っぷり も良かった。


ラスト手前で締めたら決まったが、ちょい蛇足感有り。

総評として、、
厳密には【破綻】、展開上【ご都合主義】脚本だが、ダレ知ら
ずのテンポで一気に観せるエンタメで楽しめた。
撮影やデヴィッド監督の演出も良く、これは案外 故パトリック
のダークホース的隠れた佳作、或いは【思わぬ拾い物作品】
という位置付けになるかも知れない。


*フィルマクレジットの無い、女刑事シングルトン役の
ケイティ・セルヴァーストーンが、羊沈のクラリス(ジョディ
・フォスター)に瓜二つだったが、狙って意識していたの
だろうか⁈


*故パトリックと言えば【ゴースト/ニューヨークの幻】の
知名度が高いが、個人的には翌年の【ハートブルー】がナン
バー1。
こぅ

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