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リッチー・リッチのadeamのレビュー・感想・評価

リッチー・リッチ(1994年製作の映画)
1.5
カルキン君の子役として最後の出演作となったファミリー向けコメディ。
リッチゆえの孤独を軸に友情を描くのか、主人公が経営者としての手腕を発揮し会社を乗っ取りから守るのか、どちらかにテーマしぼっていれば良いのですが、欲張った結果中途半端に終わっています。
後半はほぼ「ホーム・アローン」と言われますが、あちらは悪役が憎めないコソ泥たちだからこそそのやられっぷりを笑えたのですが、今作の悪役は命を奪う気満々の極悪ぶりなので、いくらコミカルに見せようとしたところでイマイチ笑えず、甘々なラストも含めて乗り切れませんでした。
世界一リッチな子どもという役どころは当時のカルキン君の境遇と重なるところがあり、現実では両親が彼の稼いだギャラをめぐって泥沼の裁判を繰り広げたのに対し、作中では両親はもちろん執事や博士など良心的な人々に囲まれていることがなんとも切なく感じてしまいました。
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