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ミネソタ無頼のHiromasaのレビュー・感想・評価

ミネソタ無頼(1964年製作の映画)
3.0
冒頭のシークエンスに一切ムダがなく、すばらしかった。ミネソタ・クレイが判事の拳銃を奪って蛇を撃つとき、それは彼が判事を助けた事実と同時に、早撃ちの名手であることを示し、さらにそれによって脱獄が始まることになる。「ムダがない」というより、一つ一つのアクションが物語に対する過剰な推進力を持っている。
ただ、全体として緊密というわけではなく、だんだん誰が死のうとどうでもよくなってくるので西部劇も難しいもんだなと思った。
ラスト、無実の罪が晴れた上に懸賞金ももらえるという嘘のようなハッピーエンドがあり、ミネソタ・クレイもそれまで座頭市みたいだったのがメガネをかけたらすっかり回復しているので笑ってしまった。しかしその直後、自分でメガネを放り投げて撃ち落としてて謎だった。何でそんなことをするのか、意味がわからない。
あと、全体的にめちゃくちゃ日差しが強くて、画面の陰影がくっきりしている。
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