まりぃくりすてぃ

パッション・ダモーレのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

パッション・ダモーレ(1980年製作の映画)
3.0
「醜い女が美しき軍人に “深情け” を抱いて、つきまとう」話を「実際に顔がめっちゃ醜い女優」が演じた、映画史上の珍品トラウマ作、、、という触れ込みに洗脳され、公開40年余経っても「すごい」「これはすごい」を必死に言いまくってる人たちが世界中にいる。
みたいなんですけど、、、、

冒頭から25分すぎぐらいまでなかなかその「醜いもん」が登場せず、まず階上からの絶叫、そして徐々にフェイントをまぜながらそろりそろり、、、のところまでは(ゴジラやエレファントマン的演出で)私はドキドキドキドキ血圧が200ぐらいまで上がって呼吸困難に。でも、、、

その「怖いもん」が本格登場してみたら、その女優ヴァレリア・ドビチさんが(ガリガリな上に少しブサメイクはしていたものの)ベーシックな部分でかなり美人なので、観ていて私は「な~んだ……」「そのへんの者たちよりも綺麗じゃん」「可愛い~」「この横顔の鼻の線、最高~~」「目もパッチリ&キリリ~」「この生首、切り取って床の間に飾りたい~」と彼女が出てくるたびにブツブツ騒いでしまって、中盤以降全然まったくこれっぽっちもホラーみを楽しめなかった。
話もさほど楽しめなかった。
ひっつめ髪でヘンなソリ入れて、困り眉を定量の倍ぐらい長く引いて、ニセ出っ歯はめて、すっぴん&くまメイクみたいなことして病的にしたつもりみたいだけど、どう醜形メイクしたって高偏差値は隠せないので、「私は醜いの」「こんな醜い女だけど、愛してよ。お願い。愛してくれなきゃ死んでやる」とかたたみかけられても、ピンと来ない。
むしろ、男優ベルナールと恋敵女優ラウラ(ジャケ写の二人)のほうが(淡い綺麗さはあるものの、見ててすぐ飽きる)パッとしない人々だった。そのラウラが「私は美人」とか言ってて「おまえ、何様?」と(までは思わないものの)私はキョトン。

作った皆さん、残念でした!

まあ、ヴァレリアさんはムネが全然ない(対するラウラは豊満でした)のはちょっと困りものかもだけど、、、、
とにかく、私には理想の(ちょい突き出ぎみの伸びやかな、しかしいわゆる鷲鼻でも大鼻でもない)めったに出会えないカンペキ鼻梁だったので、鼻梁フェチ向けの鼻梁映画の金字塔としか受け取れず。

まあ、初登場時の印象は、服装ふくめて「地下鉄でサリンか何か撒いた死刑囚のお兄さんかオジサン」みたいで、アオって撮る時に出っ歯とかを強調してる時だけは不快感あったけど、、、
そもそも監督自体がブサめ。監督が女装してその役やればもっといい映画になった? それはわからないけど。。
あ、端役の従卒は面白かった。
ワケわからん軍医の(バカみたいなシリアスな)キャラも味があった。
景色や乗馬、綺麗だった。

私が高校の時、文化祭でクラスで劇やったんだった。浮浪者からもらったタオルで顔拭いたらブスコチャンが美女に生まれ変わってメデタシメデタシっていうくだらん劇。そのブスも美女も両方、(女子は誰もやるわけにはいかなかったから)男子が演じた。ブス役は色黒のブルドッグ似のブサイクが、美人役は色白の綿棒似のブサイクが演じた。
私は何か貧乏な庶民の役だったかな。セリフ一つぐらいしかなかったし、自分が何を言ったか忘れた。
めちゃくちゃつまんないクラスだったけど、あの劇は面白かったんじゃないかな? あんまり客は入ってなかったみたいだけど。
ほんとつまんない高校だった。

あれ? 何を書いてたんだっけ