ほんとになんで面白いのか自分でも理解不能な映画。登場人物たちには全く華がないし、顔を覚えるのも難しい。観て10分経たずにこの映画は超低予算で作られていることが分かる。おまけにパッケージのダサさが100点満点と愛さずにはいられない。
作品の中ではインディーズ出身で売れていったタランティーノをあいつはパクってるだけだと言ってこけおろし、すぐにレザボアドッグスの最初のシーンをパクるという映画ネタも多い。
ストーリー自体は本当にかすみたいなもんなのになぜこんなに面白いのかって言ったらそれはもう脚本だけだと思う。特にキャラクターの書き方が本当にすごい。そういう意味では役者は顔に華こそないものの演技力は高かった。セリフにところどころ深いものがあって、そして印象的な場面がいくつもあって、映像というよりシーンの撮り方がとても上手い。
自分の中ではこれが超低予算で作れる映画の最高峰だと感じるくらいヒットした。これを監督したダグリーマンも脚本と主演をつとめたジョンファブローも、今やハリウッドに名だたる監督になっているのも納得。
本当に個人的なヒットなので、時間をもてあました人以外にはおすすめではないです。
