失恋して立ち直れない若者の話。
でもこれ、ジョン・ファブローの自伝的映画らしい。そのせいか、日常感がすごい。淡々と何も起きない日々を落ち着いたコメディでつないでいく感じ。それが良かった。本当に人生の数日間を切り取った映画という感じ。
何より終わり方が良かった。文学のような終わり方で、人間って単純だけど奥が深い感じで、わかるけど、わからない。そんな微妙な終わりだった。
コメディが露骨にネタが有るわけではなくそれこそ日常の空気に溶け込んだ雰囲気でよかった。なによりのはずれのコメディよりよっぽど笑えるので。
タランティーノオマージュも程よく、ユーモアにあふれていてよかった。
まさに第三者からみた人生の一部な映画だった。
もちろん、説明が足りないような気もする部分もあったけど。
ジョン・ファブローは若いけど、立ち振舞とか話し方は変わらない。
ちょっと気の弱そうな、人の良さそうなところがたまらんです。