兄とその妹の作品情報・感想・評価・動画配信

『兄とその妹』に投稿された感想・評価

chiyo

chiyoの感想・評価

3.5

2024/1/17
妻・あき子、妹・文子と三人暮らしの間宮敬介。仕事はきっちりで専務の碁の相手をしていることから、社内でやっかまれているのが何とも哀れ。と同時に、妬み嫉みはいつの時代でも一緒だな、と…

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Omizu

Omizuの感想・評価

3.8

【1939年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
『隣の八重ちゃん』島津保次郎監督作品。大船撮影所で撮った松竹での最後の作品。

面白かった。『兄とその妹』というタイトルからてっきり室生犀星の小説…

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小津安二郎と共に日本映画を牽引してきた島津保次郎監督が、これを最後に松竹を去る置き土産としては、余りにも偉大な作品を残し彼の代表作とした。真っ正直で武骨な生き様しか出来ない兄佐分利信と、才色兼備で兄…

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部長の囲碁のお相手で遅く帰宅する佐分利の足音に重なる不穏な音(近所の親父が凍った水桶を砕く音でした〜)寝床で舞う家庭のシンボル家事アイテム。好人のサラリーマン佐分利が社内で貶められる男の嫉妬に暴力。…

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mrhs

mrhsの感想・評価

4.0

強固なスタジオ撮影(とそれを下支えする速度の芝居)と垣間見えるアメリカ(映画)の影。冒頭の彷徨いはまるでフィルムノワールではないか。横移動は全部劇的。凝ったフレーミング(フレーム内フレーム!)もお手…

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koss

kossの感想・評価

4.2

小市民映画は問題が起こりそれが解決されると元通りになり大団円。というがの通例だが、島津保次郎は小市民映画を越えようとする。会社人間の嫌らしさ下劣さを描き、佐分利信は下劣な同僚を殴り、辞表を叩きつける…

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影でこそこそと卑劣な手段で陥れようとする者こそが悪であり、その「スパイ」な行いにはきっちりと「暴力」で制裁し己の正義を貫かなければならない。それが日本で生まれ育った「男性」の国民道徳であり規範である…

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妻と自分の妹と3人で暮らすエリートサラリーマンの生き様を描いた物語。途中寝てしまったのできちんとした感想は書けないが、3人のキャラクターがしっかりと描かれていたのは理解できた。

なお、いわゆるタイ…

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okawara

okawaraの感想・評価

4.0

「家」に収まる妻とハイカラな妹が積極的に対比されるが、その妹も最後には、家父長的力学に苛まれる兄の事情を彼女なりに考慮することで自身の結婚に関する選択を下す。
溝口だったらもっとうまく撮っていたのだ…

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眠い…何言ってるかわからん
佐分利信が家族を連れて大陸へと旅立つのは、小津安二郎『戸田家の兄妹』と同じか。
満州へ向けて旅立つ飛行機の車輪に絡みつく草のアップから「根を下ろすだろう」という佐分利信の…

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