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兄とその妹のalsaceのレビュー・感想・評価

兄とその妹(1939年製作の映画)
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安心して見られるホームドラマという体裁だったー。

キャストが被るという事もあるけど、「戸田家の兄妹」を思い出しながら見てた。

戦前のサラリーマン(今と違ってアッパーな生活)の生活様式が見られるのが、興味深かった。

多分、当時としてはかなりモダンな家庭に設定されてる気がするんだけど、今見ても何となく通じる部分も感じられて、予想ほど違和感は無かった。

社内人事のゴタゴタも、サラリーマンあるあるですし、上司の付き合いで、帰宅が遅くなるというもの、まあ分かるよなと。

ちゃぶ台で、トーストとカップでお茶飲む朝食とか、今の時代から見ると、少々アンバランスな感じもあるけど。

ちゃんと旦那さんが家事手伝ってる感じとか、妹がバリキャリ女子だったりする部分は、割と好印象に見てました。

この辺りの時代だともう、
所々に戦争の影響が見え隠れしてる。妹が打つ英文タイプの文言に「輸入統制」という言葉があったり、誕生日パーティーのシーンで妊娠した知人に「産めよ増やせよ」的な事言ったり。
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