うにたべたい

仮面ライダースーパー1のうにたべたいのレビュー・感想・評価

仮面ライダースーパー1(1981年製作の映画)
3.5
昭和ライダー7作目。
9人目の仮面ライダー、仮面ライダースーパー1の劇場版。総集編ではなくオリジナル作品です。
脚本表紙には"スーパーライダー対メガール将軍"という副題が書かれているのですが、公開時にはなぜかなく、オリジナル作品では唯一副題が無いです。

国際宇宙開発研究所の宇宙研究員・沖一也は、宇宙開発のため、志願して改造手術を受け、改造人間・スーパー1となります。
しかし、沖一也を含む宇宙開発プロジェクトの責任者・ヘンリー博士の元へ、悪の組織・ドグマが現れ、スーパー1の引き渡しを要求しますが、それを拒否したため、ヘンリー博士は殺され、研究所は破壊されてしまう。
スーパー1の力で逃げ果せた一也は身を隠し、赤心少林拳の老師の元で極意を会得すると、人類の未来のため、ドグマと戦うことを決心するのであった!

スーパー1は放映直後から評判が良くて、子どもたちからの人気も高く、そのため、映画の作成は放映後すぐ決まったそうです。
テレビ放映版では、4クールを先輩ラーダーの客演無しでやり通しているため、本映画で先輩ライダーが登場しスーパー1と共闘するシーンは貴重です。
ただ共闘といっても、お互いのことを紹介しあったり、スーパー1に背中を預けたり預けられたり絡みのシーンはほぼ無いです。
大量の復活怪人とライダー軍団が乱闘して、エピソードのあるキャラクター同士がモブ雑兵のように戦う感じなので、ここは不満ありでした。
一方で、スーパー1、ドグマ怪人の活躍は多く、ストーリーや特撮も豪華です。
先輩ライダーの客演はサービスで、仮面ライダースーパー1が主役の、仮面ライダースーパー1の劇場版となっていると思いました。

東北山奥のマタギの村・山彦村に、メガール将軍とドグマの先鋭・地獄五人衆が現れる。
彼らの目的は、山彦村に隠されている空飛ぶ火の車で、山彦拳法を使う戦士たちをなぎ倒し、火の車を奪い、手始めに山彦村を焼き払います。
マタギの頭は里の秘密を守るよう、子どもたちに命じ、子どもたちは5つの光る石を持って村を離れます。
その光る石を追うドグマと、ドグマから子どもたちを守り、ドグマの企みを打ち砕くスーパーライダーの戦いを描いた作品です。

映画の上演時期としてはドグマ編終了直前で、映画の最後に曜日と時間が変わる旨のアナウンスがあります。
スーパーライダーの変身バンクも長尺版の方ですね。
火の車は空を飛ぶ巨大兵器で、火を吐き街を破壊します。この特撮が結構迫力がありです。
スカイライダーの劇場版の時も思いましたが、爆発や巨大兵器が登場すると気持ちが入りますね。
そして火の車に冷熱ハンドをぶつけ、火の車ごと食らって凍えるメガール将軍と怪人たちがコミカルで良かったです。
しかし、そもそもなぜこんな巨大兵器が、即稼働状態で山奥の村に存在していたのだろうか。