バーフバリを観たとき、ロードオブザリングみたいだなぁと思ったんだけど、ホビット3部作をみて、やっぱロードオブザリングは唯一無二だと再認識。(バーフバリは大大大好きだけど)
壮大な世界観や、故郷を取り戻すというストーリー、大規模な戦争シーン、王の帰還というテーマなど、似ているとこはありつつ、作品としての深みはロードオブザリングがやっぱりすごい。
たとえばロードオブザリングの場合、正義と悪がそれほど明確じゃなく、揺れ動くんですよね。さっきまで味方だったやつが、え!敵なの!みたいなことが結構ある。別の言い方をすれば、登場人物が人間くさいんですよね。人間って、そんな正義と悪に分けちゃえないじゃないですか。
あとは世界観も圧倒的なリアリティがあるのは、実際にニュージーランドで大規模なロケを敢行してるから、もう実際にあの世界があるとしか思えないくらいの説得力がある。
それにやっぱ、風景がめっちゃ美しい。とくに僕はニュージーランドに少しいたから、なつかしさも覚えちゃうので余計に心打たれちゃう。
そうしたもろもろのディテールが作り込まれてるから、もうその世界観に入り込んじゃって、映画で描かれてないところまで想像がふくらむんですよね。いまこの瞬間も、ホビットがあの村で飯を食べ洗濯をし踊っているんだって思わずにはいられない。
その意味では、バーフバリは大味なビールで、ロードオブザリングは繊細なワインを飲んでるかんじ。もちろんどちらもよさがありますよね。
ただ、僕は特別ロードオブザリングが好きだったわけじゃないけど、あらためて観ると、めっちゃ面白いな!ってガツーンとやられました。旧3部作もみかえしてみよっと。