めざまし

半落ちのめざましのレビュー・感想・評価

半落ち(2003年製作の映画)
3.8
横山秀夫原作の小説を映画化した作品。
刑事がアルツハイマーの妻を殺害した。取調べには素直に応じるが、犯行後の「空白の二日間」については頑なに黙秘する。さまざまな登場人物が「空白の二日間」を探るが、そこにはあまりにも切なく、悲しい真相が隠されていた...
アルツハイマーになった人間の悲惨さや周囲の人間の苦労がひしひしと伝わってくる。だんだんと壊れていき、魂の抜けてしまった命は命ではないのか?おそらく答えの出ないこの問題に対して、この作品なりに向き合っている。
名俳優達がずらりと出演しているが、樹木希林がアルツハイマーの妹を抱きしめるシーンや、壊れていく妹を殺してやれなかった事を法廷で悔やむシーンにはかなりグッときた。
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