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半落ちのyのレビュー・感想・評価

半落ち(2003年製作の映画)
1.0
見るものが無くて、樹木希林さんの映画をだから見てみた。
酷いレベル、樹木さんの無駄遣い。やはり是枝監督は上手かった。
この映画、監督もキャスティングも酷いけど、第一に脚本が酷い。
有名な俳優さんたくさん使っているけど、日本映画ってこんなレベルだったの!?

火曜サスペンスとかの方がまだマシなほど、演技だけは神妙。
妻殺しの2日間の謎のようなものに大きな時間を割き、謎でも何でも無く、警察や司法の適当さを訴えるでも無く、メッセージ性はそこにあったのではなく、「嘱託殺人に理解を」という啓蒙活動(2000年に入っても!)。なのにあの作り!? 安楽死まで行かず尊厳死の是非が問われているほど遅れた国だから?理解に苦しむこの映画。
生き地獄の致死性の神経性難病の救済が全くない国だから。。。
この映画でも、日本の哲学の遅れ具合に驚愕。
愛ある尊厳死のための自殺幇助だからという部分を上手く描かず、、上司から見て警察官からみて守りたい警察官だから県警が色々誤魔化したという描き方(苦笑)。違うでしょ?

致死性の病気でも無いのに、世間体を気にしてかかっとなってかで息子を殺したとしか思えない元エリート官僚(事務次官?)は、メディアの誘導のせいなのか?SNSでは息子殺しの父を賞賛さえされていた異様さ。
と通じるところがある。

日本での安楽死法案の議論さえなされない遅れた現実を、悲しいかな理解できた。

スイスでは1940年代に安楽死法が成立し、今や外国人にも自殺幇助が合法化されている(勿論、手順を踏んだものだけ)
アメリカ映画でも、ジェームススチュワートが昔の映画で、
病気を苦にした妻殺しの医者を演じていたっけ。

安楽死法案は、ベルギー、オランダ、スイス、カナダ、オーストラリア、アメリカ、スイス、フランス(実質)で合法化。スペインも確か議会で最近可決。映画の果たした役割もあったと思う。裁判所でも患者が闘っていたっけ。

左遷された検察役の人、いい人として演じているのかと思った。
キャスティングも趣旨からするとあってない。
俳優の演技がオーバーアクション(裁判官の彼とかも)。

県警が悪いって話がはいっているのかと思いきや、、、、
レイプの話とか歌舞伎町の2日間ってなんなのか?

京都のALS患者の嘱託自殺幇助の医師が、医師会に針のむしろにされているのもかわいそうだと思う。医師会は利権を守るために働く。そういうのを映画は日本は忖度で誕生し得ないのかな?
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