わキャ林てつ

半落ちのわキャ林てつのレビュー・感想・評価

半落ち(2003年製作の映画)
3.9
梶さんへの取調べシーンのアングルの寄り方がグラグラで真実の裏を抱える心の不安定さが表れている気がした。
志木はタバコの持ち方が警察のメンツと各家族を守る先輩から貰った時と警察官としての筋を通そうとする時が違かった。
最後の''魂がないと命じゃなくなる''という言葉は以前見た【月】で取り上げられた相模原障害者事件の植松被告の思想と比べてしまって上手いこと感想が出てこない。

僕も大学で特に学んだ認知症に苦しむ家族。1人の患者に対して周りの繋がり、そしてドナーを通しての命の繋がりがあるようにたくさんの人が関わっているのだと改めて思う。

この映画、フィーチャーする人物が多すぎて1人に対しての感情移入があまり出来なかった。結局國村隼さん演じる弁護士があそこまで肩入れする理由が分からないし、田辺誠一さん演じる記者と女性記者の恋模様の必要性を感じなかった。たぶんあの事件をそれぞれの観点で観てるって事なんだと思うけど、、でも結果めちゃめちゃ良い映画!!!