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エリン・ブロコビッチのapapattiのネタバレレビュー・内容・結末

エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

同僚に勧められて視聴。すごくよかった

アメリカっぽいな~っていうおおざっぱな職探しの売り込みからはいって、あ、来てる服で浮くとかはあるんだ、っていうギャップはあっておもしろかった

歯に衣着せぬことが美徳とされてる、というおおざっぱなイメージがあるのはそうなんだけど、それも程度の差はあって、同調圧力みたいなのはあるはあるんだね、という

自分が好きだから着てる服、っていう主張はいまでは日本でもずいぶんと本流になってきたように感じるけど、プロセスはあるのね。1999年の映画ときけばずいぶんと時間が必要だったなぁ

何度か出てくる内容としてはやはり学がないというコンプレックスは抱えつつ、それでも自身のストロングポイントを生かして風穴開けてるってのがすごいところだ。それによる承認も得られていることを本人も認めてるし。

ジョージはなんかもはやストーリーラインとしては必要だったのか感はあるけど、まあ恋愛に話をふったら確実に面白くなくなってただろうし、実話なのだろうし、子どもとの関係性を描くのに省ける要素でもなかったであろうから、必要だったのだろう。いいやつすぎない?彼だけはフィクションですって言われたほうが説得力ある。

裁判のプロセスも非常にうまく描かれていて、本当にささいなことから聞きに行ってだんだんと悪事の輪郭が見えてくるところ、情報をとるプロセスが彼女でないと実現できなかったであろうことが丁寧に描かれている。

超パワーを持ってるわけでもなく、学があるわけでもなく、という、ちょっとアメリカっぽくないヒーロー像、しかも女性というのが、1999年に描かれている、というのは考えてみればすごいことだよなぁ

ジュリアロバーツがめちゃめちゃ受賞してるようだけど、それも無理ないわな、という感じの、誠実さを感じさせる名演でした。弁護士と彼氏もすごくよかった。名前しらなくてごめんなさい。
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