近本光司

ちいさこべ 第一部の近本光司のレビュー・感想・評価

ちいさこべ 第一部(1962年製作の映画)
4.5
観客のひとりからヴィクトル・ユーゴを思いだしたといわれて、なるほどと腑に落ちた。確かにユーゴの小説は山本周五郎のヒューマニズムの源泉かもしれない。都合三度ほど観たのだが、江利チエミと子どもたちによる人形劇と、萬屋錦之助と中村嘉葎雄の最後の兄弟対峙シーンでいつもちょっと泣き、自分はかなりナイーヴな人間だと自覚する。