ゆのは

人生模様のゆのはのレビュー・感想・評価

人生模様(1952年製作の映画)
3.7
作家オー・ヘンリーの
5つの短編を映画化した作品。

たとえ名作だったとしても、
眠い時に白黒映画は
観ちゃダメだと改めて思った。
日を改めて観た第3話の
途中からの方がハマった。

最初の2話も含めて
どのストーリーも
シンプルながら
良質かつ上手くまとまっていた。

第1話「警官と讃美歌」は、
寒い冬を刑務所で
過ごしたいホームレスの話。
コメディタッチで描かれているが、
人生ってほんと都合良く
いかないよなと考えさせられる。
マリリン・モンローの
出番これだけ?と驚いた。

第2話
「クラリオン・コール新聞」は、
「なるほど、そうきたか」
と言った展開。
第1話と打って変わって、
してやったりな
終わり方が良かった。

第3話「最後の一葉」、
ここでちょっと
しんみりとしたお話を。
なんとなく予想できるが、
ラストは感動した。

第4話「赤茜長の身代金」は、
おバカな誘拐犯2人組の話。
かなりシュールでじわじわくる。

最後、第5話「賢者の贈り物」は、
貧しいながらも
クリスマス・イブは
互いにプレゼントを
贈りたい夫婦の話。
私もこんな感じで
自分よりも相手を
想うことができる
人間になりたい。
最初のサンタが掲げてた言葉が
全てを物語っている。
心が洗われるような良い話だった。

オー・ヘンリーの本が
気になるくらい、
どの話も素敵だった。

昔の映画ならではの
レトロな雰囲気と
分かりやすいストーリー、
現代にも通じる
普遍的な人間ドラマ。
お見事。
ゆのは

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