事故により宇宙船が辺境の惑星に墜落する。かろうじて生き残ったメンバーの中に殺人犯のリディックが含まれていた。3つの太陽の有する惑星から脱出を図ろうとする彼らだったが、その惑星には狂暴な怪物が潜んでいた。
ストーリーのテンポは良く、宇宙船墜落から生き残った乗組員たちが惑星を調査し、脱出を図る様子を上手く描いていて、分かりやすいと思いました。
宇宙船操縦士のフライ(ラダ・ミッチェル)、殺人犯のリディック(ヴィン・ディーゼル)、そしてリディックを護送していたジョンズ(コール・ハウザー)が中心となってストーリーが進んでいきます。生き残りのメンバーの個性を演出する時間の調整のためか、リディックやジョンズの過去などは描かれておらず、その点は残念に感じました。
着陸した惑星に3つの太陽があり、常時昼間であるが、皆既日食のときだけ暗闇に包まれる設定は面白いと思いました。惑星に潜む怪物の特性もその設定に絡めていてとても良かったと思います。
途中から怪物に襲われる恐怖と戦いながら惑星脱出を図るサバイバルが描かれており、誰が生き残るか分からない意外性のある展開で面白かったと思います。ラストは予想外でした。
リディックのシリーズの1作目と知らずに観ましたが、リディックの個性は薄めのサバイバルスリラーとして面白かったと思います。
鑑賞日:2022年11月26日
鑑賞方法:BS/CS BS12トゥエルビ