囚人13号

チャップリンの勇敢の囚人13号のレビュー・感想・評価

チャップリンの勇敢(1917年製作の映画)
3.9
チャップリンが腐敗を直接成敗する爽快な一本。

大男に睨まれた小男という無惨な対比はこの年デビューしたキートンを想起させるが、暴力=権力のカースト制度を崩壊しにやって来る小さな警官はヒーローであり、また誰でも変われるのだと励ましてくれる存在。
本作は麻薬やDVと本当に陰惨とした雰囲気で満たされているがエリック・キャンベルの暴れ回る様は喜劇というよりサーカスで、暗黒街のボスは喧嘩で決まるため拳銃が出てこない(死人が出ない)、故に一線は超えないというある意味平和な世界観も良かった。
囚人13号

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