このレビューはネタバレを含みます
再見。
「サスペリア」の成功を受けて、アルジェントがハリウッド資本を得て撮った作品。ただ、「サスペリア」と比べて予算をそこまでかけている風には見えず、むしろスケールダウンしているようにさえ思える。魔女云々よりも、本筋とは全く関係がない古本屋のオヤジが大量のネズミに齧られたあと、ホットドッグ屋に叩き殺されるシーンのインパクトが最も強烈というのが皮肉というかアルジェントだなという感じである。キース・エマーソンの音楽はハマっているがパンチは薄い。やはりアルジェント映画にはクラウディオ・シモネッティの劇伴がしっくりくる。