Ryu

午後の遺言状のRyuのレビュー・感想・評価

午後の遺言状(1995年製作の映画)
3.5
第19回日本アカデミー賞作品賞受賞作品。新藤兼人・乙羽信子夫妻もそれぞれ最優秀監督賞と最優秀助演女優賞を受賞した。

なんとも不思議な作品でした。人生の終わりに差し掛かった人物たちに生と死に通ずる様々な出来事が巻き起こっていきます。それを可笑しくも哀しく描いており、こちらに考えさせてくれる深みみたいなものを感じました。何より大女優 杉村春子と乙羽信子の自然な掛け合いがまぁ見事で内容よりもそっちに見入ってしまいました。この掛け合いがあるため、こんなテーマながらシリアスになりすぎずコミカルな面も垣間見れたのでしょう。ぼーっと見てるうちに知らない間に時間が経ってしまっていた 、そんな感覚でした。観てる側に委ねる部分もあるように思い、若輩の自分には分からない部分も多々ありました。これは歳を重ねてからまた観てみたい作品ですね。
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