トノモトショウ

午後の遺言状のトノモトショウのレビュー・感想・評価

午後の遺言状(1995年製作の映画)
3.0
老いや死を描く上で、杉村春子を主演に据え、正面ショットや独特な台詞回しで、どうしても小津風に偏った演出を感じる。老人達の会話にはコミカルさと共に悲哀も同時に滲み出ていて、これぞ長く生きる者だからこそ表現できるものなのであり、そのあたりの構成の巧さを感じる。