みーちゃん

CURE キュアのみーちゃんのレビュー・感想・評価

CURE キュア(1997年製作の映画)
2.0
巷の考察は読んでないけど観賞直後の率直な感想としては、浅くて物足りなかった。何が起きるのか期待してたら、モヤモヤしたまま終わった。そう感じた理由は、映画が現実を超えていないからだと思う。『映画<現実』という式。大なりの記号を久々に使った。

はっきり言って、この映画より現実の世界やストレスの方が、もっとシビアで深くて複雑。だから私は本作の描き方では満たされなかった。今これを観て、衝撃を受けることができるなら、それは幸せなことなのかもしれない。

あと間宮にカリスマ性を感じなかった。興醒めするセリフも、いくつかあった。でも、このキャラクターは必ずしもカリスマである必要はないのかもしれない。引き寄せられた者たちは、自分の中にある殺意に目覚めてしまっただけだから。としても、知見のある大の大人達が、ああなるほどの説得力や興奮は得られなかった。

(公開当時は衝撃作だったのなら、この24年間で現実が映画を超えたのかもしれない)