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CURE キュアのanonのネタバレレビュー・内容・結末

CURE キュア(1997年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

1997年の作品。
役所広司さんは好きでも嫌いでもなかったので『VIVANT』までは特に注目することがなかったのだけど、この作品は役所さんの演技が見たいというのがメインで視聴。自然で、昔から上手かったんだなと思った。

『セブン』とか『羊たちの沈黙』とかを思い出す感じ。猟奇的でミステリアスな雰囲気で最後まで引っ張るような。
個人的に昔は刺激的な作品が好きだったので、そのときに見ていたらたぶん面白く感じたと思うけど、「光を見せて、ああいう会話をするだけであそこまで洗脳するとか無理じゃないかな?肝心なところは映していないというテイかもしれないけど…」というのはたぶん昔でも思ったのではないかと思う。
明るい部屋で見たのもあり心配したほどは怖くなかったけれど、暗い映画館で1人で、とか、自室でも部屋を暗くして見たら結構怖かったかも。✖印に切られた跡はまあまあリアルに思ったけど、首あたりから顔の皮膚をはがすところは…実際あんな風に剥がれるものなのかなぁ?見たことがないからわからないけど、そこは作り物っぽさを感じた。あとバスに乗ってるシーンだけ変なコミカルさがあるけど敢えてなのか?
衣装が「(97年としては)なんかちょっと古い。バブルを引きずってるような…97年頃ってこんなだっけ?」と、変なところで気が散った。病院などの建物は衣装よりもっとかなり古い感じのものが多くて、それは全体の雰囲気のためにかなり役立ってた感がある。

この話のメインになっている、洗脳による殺人教唆って非現実的だとは思う。一歩間違うと寒々しい感じになりそうな話なのに、上手く撮っているなと思う。


2023-026
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