FREDDY

催眠のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

催眠(1999年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

松岡圭祐の小説『催眠』シリーズを映画化したサスペンスホラーである本作は、ベテラン刑事の櫻井孝典に捜査協力を求められた心理カウンセラーの嵯峨敏也が、都内で多発していた謎の変死事件と、眠術師・実相寺の操り人形として見せ物にされていた、"ミドリの猿"に怯える解離性同一性障害の入絵由香の謎を追求していく様が描かれたものとなっているのだが、これで3度目の視聴となるが、"催眠"を題材に映し出される物語はとても面白く、金属音をきっかけに、催眠にかけられた人々が次々と変死を遂げる様もまたそれぞれに印象的で目に強く残りますし、やはり解離性同一性障害の入絵由香を演じた菅野美穂の怪演も惹かれるものがあり、今回も最後まで楽しませてもらいました。ただ、やはり脚本や演出に古臭さを感じてしまいますし、今観てしまうと粗も見えてしまって評価こそ伸び悩むかと。それでもキャスト陣は魅力的で、宇津井健や大杉漣の演技も良かったと思いますし、個人的には好きな一作ですね。気軽に視聴のできる作品では。
FREDDY

FREDDY