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催眠のmuscleのレビュー・感想・評価

催眠(1999年製作の映画)
5.0
完全なる偏愛映画
冒頭から全く説明せずに力技でクロスカッティングしていき、景気良く人が死んでいく。手塚眞の『ブラック・キス』を観たとき、結構やるじゃんと思ったけれどこっちは本当にすごくて感動する。トラックにバックオーライで死んでいくのだったり、コンサートホールで銃殺だったり、、極め付けはキッチンのコンロの火で顔洗うやつ。火で顔を洗って溶けていく…その発想はマジでなかった。
めまいも間違えられた男もやりきった『CURE』みたいな、というかまんまなエンドロール。ありがとう。実験室の俯瞰とかスカートめくりと死体めくりのマッチカット。やりたい放題に病んだ演技が似合いすぎる菅野美穂。菅野美穂の「緑の猿にやられました」の囁き声が結構怖い。というかJホラーとしてもかなり良作の部類では。再評価されてもいいと思う。
とはいっても大杉漣の演技がギャグにしかなってないし、ラストもどーなんだみたいなところあるから過度な評価はできないけれど。
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