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催眠のIdeonのレビュー・感想・評価

催眠(1999年製作の映画)
3.5
 都内で想像を絶するような怪死事件が頻発する。被害者は一様に「緑の猿」と口走っている。事件に催眠術が関わっていると考えた刑事の櫻井は、心理カウンセラーの嵯峨と協力して犯人を探しだそうするが…というお話。
 何とも救いのないバッドエンドが印象的な作品だが、今となっては超豪華なキャストとそれぞれの怪演が見どころである。特にヒロインの菅野美穂は、可憐な美少女、妖艶な美女、果てはラスボスのモンスターまで、特殊メークなしで演じ分け圧巻である。旦那の堺雅人を凌ぐ演技モンスターだと言える。また、貞子になる前の木村多江、まだ髪の毛が生えている高橋克実、豊胸手術をする前のほしのあき等が顔を並べ、別な意味でも面白い。ダサいオープニング、エンディング、一貫した安い絵面、音痴が歌うテーマ曲など欠点も多いが、捨てがたい怪作である。
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