Amber

催眠のAmberのネタバレレビュー・内容・結末

催眠(1999年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ツタヤディスカスのDVDでの映画鑑賞6枚目。

一昨年から松岡圭祐の小説の「催眠・千里眼」シリーズに嵌ったが、去年その勢いも止まり、『千里眼の死角』を読みかけたまま、最近は松岡圭祐を読んでいない。

「催眠・千里眼」シリーズに嵌っているときに映画化されたものを観たいと思っていたので、ツタヤディスカスのDVDで、まずは『催眠』、そして次に自動発送される分で『千里眼』をレンタルしようと思っている。

『催眠』を読んだのはだいぶ前なので、内容の記憶が薄まっているが、映画は小説とは違う部分が多い気がした。原作ではなく、原案といってもいいくらいではないだろうか。特に終盤は貞子ばりにというかエクソシストばりにというか、ホラーの様相を呈してくる。悪魔が取り憑いたのか、よくわからないが、二重人格では説明できない状況に由香はなってしまう。その状況で発した言葉はよく聞き取れなかったが、私は逆さ言葉を言っているのではないかと思った。映画を観終わったあとにメニューをいろいろ観て、『エクソシスト』は逆さ言葉だったが、『催眠』は逆さ言葉を逆回転させることで、正常な言葉に違和感を持たせる狙いがあったということであった。

それにしても全編異様な雰囲気の漂う映画だった。異様な死の連続もそうだが、菅野美穂の演技が、その一翼を担っていたと言えるのではないか。

菅野美穂と稲垣吾郎のゆらゆらの場面は映画『時をかける少女』などの大林宣彦監督の演出に似ている気がした。

古い映画だけに、今は見ない懐かしい人たちが多く出ていた。宇津井健や大杉漣は、もうお亡くなりになったんだよなぁ、と感慨にふけってしまった。

落合正幸監督作品は『NIGHT HEAD』など、私の好きな作品が多い。

動画配信サービスでばかり、映画を観ていたら、スマホのデータ通信料がとんでもない額になってしまった。今後は家で映画を観る時は、ツタヤディスカスのDVDで映画を観るようにしようと思っている。
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