前作に比べて息切れしている部分があるものの、戦闘シーンのキレは変わらず。
もしかしたらやられるかも?そう思わせる舞台設定が本当に上手い。足場を不安定なトラックの上にしたり、高速道路を逆走したり、スミスの数を増やしたり・・・
前作が、娯楽の教科書のように綺麗に作ってあるため、説明的にならざるを得ない本作の立ち位置は難しい。
ただ、ザイオンのシーン・濡れ場をカットして設計者とのやり取りをもう少し見たかった。
原因と結果がテーマにあるが、それに対するアンチテーゼとして「人間の愛」置かれている。
マトリックスを完璧にするにあたって、人間に選択と意思を残した結果、副産物として、「ネオ」と「自由意志・ザイオン」が誕生してしまった。
マトリックスを自壊させるために、預言者は存在し、モーフィアスが信じた予言や希望自体も嘘だった。
コンピュータ上の壮大な茶番に対して、ネオたちはどうするのか。
この世の中のあらゆることが仕組まれているものだとしたら、僕たちはどう行動するのだろう。