muscle

ラセターさん、ありがとうのmuscleのレビュー・感想・評価

ラセターさん、ありがとう(2003年製作の映画)
-
宮崎駿と鈴木敏夫との中華料理屋での飲み会ノーカット60分が最初続くハードコアな作り。
宮崎駿があまりにも何度もあのニッ!っていう照れ隠しの笑いをやるのだけれど、アレは自分の言ったことが伝わらなかった時の照れ隠しの意味なんだなってのがわかった。「お前にはわからないのだろうが、おれはこうおもうよ」という。ある種の断絶仕草。
ラセターが異様にハグしまくっているのが伏線っぽくて緊張する。宮崎駿に触りまくるラセター。興行の話をしまくるラセター。映画は観客と一緒に見ないんだと言いつつ自分の映画のウケ具合を映画館の後ろから見る宮崎駿。
結構な尺を使って説明される『NEMO』話がグッとくる。実質『NEMO』がラセターとの出会いを準備しているところ。西崎義展の映画祭話と同じく、壮大な蕩尽が時代を準備する。
muscle

muscle