ファーストキス　1ST KISSの作品情報・感想・評価

邦画の恋愛映画ってだいたい悲しい終わりでもうみたくないって思うけどこれはまた観たいと思える作品

過去と現在が同時に流れ込むことによって、軽快さもありつつ画面上が常に淋しさに満たされていて、面白いのに切ない、楽しいのに悲しいといった相反する感情に襲われるような映画体験になった。間違いない傑作。

連休の代休の今日、朝8時から新宿ピカデリーにて久しぶりの映画館鑑賞

層位学だったか層序学だったか、それをあの映画世界の時間概念や死の不可逆性に接続させるぶっ飛んだ発想に惚れた

夜の三宅坂ジャンクション、北八ヶ丘ロープウェイ、富士屋ホテル…ロケーションのセンス抜群やね。

『四月物語』の松たか子が大好きなんですけど、あの頃とはまた違うというかさらに魅力が溢れてて女優ってすげーという気持ちにさせられました

坂元裕二×松たか子はやっぱり最強なのかも

とにかく素敵なシーン面白いシーンを連続で叩きつけられて、気がついたら映画が終わってた。こんなに名残惜しいと思った映画ははじめてかも。

在宅仕事が忙しすぎるし、人が沢山いるしで映画はもっぱらサブスクリプションで観ちゃう派なんだけど、色々覆されたなー！

餃子で始まり餃子で終わる映画なのにすっごい密度の高い人生の映画だったぜ。

うちの県ではもうOSシネマズミントでしか公開されてなかった
退屈な場面が一つもない、とにかく映画館で観れてよかった松たか子映画
強いて言うならパンフレットが売り切れてことだけが心残り笑

夫婦の間に子供がいないことが物語の材料にならないで、ただの１つの事実として描写されていることに驚いた。この映画を構成する要素や描写１つ１つが突飛に見えて、ちゃんと固有の魅力に繋がってる。

昨日、地元近くでは最後の公開日だったから滑り込みで観てきました。

思い返しても鮮やかなシーンの多い映画。「結果」ではなく「過程」を重視するという結論が大好きです。とても大切な映画になりました！