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殺しのavantgardeのレビュー・感想・評価

殺し(1962年製作の映画)
3.6
放置された女の死体が映し出され、そこから容疑者(或いは参考人)として男たちが駆り出される。男たちは皆それぞれ事情を抱えており、その誰もに共通するのが当時のイタリアが抱えていた「貧しさ」を露呈するものだった。

純粋に物語を楽しもうとするひとが観れば、混乱してしまうこと受け合い。でも、
これをひとつの芸術作品として捉えるならなんら問題ない。男たちが奏でる物語がまるでモノクロ映像のコラージュのように表現され、とても完成度の高いものとして仕上がっているからだ。
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