オレオ

ファーゴのオレオのレビュー・感想・評価

ファーゴ(1996年製作の映画)
3.6
コーエン兄弟の監督作品は何本か観ていますが、空気感が非常に独特だと思います。
「ノーカントリー」にせよ、「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」にせよ、切迫した事件や状況とは裏腹に、のどかでどこかのんびりとした日常が同時に描かれる。
これは、光と闇の対比 というよりも、この混沌として悪も正義もないまぜな感じが 現実 なんですよね。
血だらけの犯人がすったもんだの口論を繰り広げた5分後には、幸せな夫婦が未来予想図を描くシーンを持ってくる。
落差が激しいようでいて、しかしテンポがすごく良いので飽きない作りになっています。

確かに面白い作品ですが、向き不向きは分かれるでしょう。
私には合うでもなく、合わないでもなくといった感じでした。
コーエン兄弟を特別に好きになれるような映画ではないかなぁ。
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