ファーゴのERのネタバレレビュー・内容・結末

　冒頭で「実話をもとにしている」というテロップが入るけれど、実際は映画的な演出で完全にフィクション映画だったことにびっくり。

　序盤の目撃者と警官の3人殺しとか、ウェイドとカールのピストルの撃ち合いとか、お互いの欲を出し合っているのが最高に破滅的。目の前の欲にくらんで自己中心的で刹那的な行動を繰り返す登場人物たちを見ていると、一種の清々しささえ感じる。

　マイク・ヤナギタの虚言癖を伴った受動的攻撃性が、ストーリーの本筋とはそれほど関係ないにも関わらず気味が悪くてやたら印象に残った。