これぞハネケ監督の作品…
涙や感動、夢や希望を映画が与えてくれる、と思う方は絶対見ない方がいい。そういう方がこれを見たら、絶対ブチギレるか不快感しか残らない作品ですから。
話は別荘を占拠された主人公の家族と犯人との間に繰り広げられるサスペンス…
主人公にとってはdead or alive の状況、というストーリー。
ハネケ監督の作品らしく、「どう思うかはおまえらで判断せーや」という放置プレー。
ストーリーが展開するにつれ、「きっとこの家族は救われる、いや、そうじゃないといけない。こんな極悪な犯人は許せない」という願望と同時に、「もしかして、殺人事件の被害者って、同じように自分は助かるという淡い期待を抱きながら殺されるのでは?」という二つのコントラストを抱えながらストーリーは進む…
ネタバレになるので、これ以上は言えません。